先週の授業でお話しした【ワタナベミチ式☆カメラの基礎知識】のまとめを掲げておきますね。
カメラの機能は、次の4つの要素+1に分けて理解します。
①ピント
②スピード
③明るさ
④イメージ
+レンズ
以下、1つ1つ具体的にみていきましょう。
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①ピント(※ちなみにピントは和製語。英語ではフォーカス。双方は元々同じ意味です^^)
≪ピントの問題≫
・ピンぼけ・・・ピントが(「写真の主役」に)合っているかという問題
・ボケ味・・・(「写真の主役」以外に)ピントが合っている範囲の問題(※専門用語では「被写界深度」といいます)
≪ピントの問題を解決するカメラの機能≫
・ピンぼけを防ぐ・・・フォーカスロック
・ボケ味をコントロールする・・・絞り優先(A,Av)モード ※コチラを参照
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②スピード
≪スピードの問題≫
・ブレ・・・写した画がピタッと静止して見えるかという問題
・ストロボ同調速度・・・ストロボの光が十分まわっているかどうかの問題
≪スピードの問題を解決するカメラの機能≫
・ブレを防ぐ/わざとブレさせる・・・シャッタースピード優先(S,Sv)モード
・ストロボの光を十分まわす・・・シャッタースピード優先モード+ストロボON(※専門用語ではスローシンクロといいます)
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③明るさ
≪明るさの問題≫
・露出オーバー・・・実物/自分の意図よりも、明るく写ってしまうという問題
・露出アンダー・・・実物/自分の意図よりも、暗く写ってしまうという問題
≪明るさの問題を解決するカメラの機能≫
・露出補正モード
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④イメージ
≪イメージの問題≫
・色・・・実物/自分の意図とは、異なる色みで写ってしまうという問題
・コントラスト・・・実物/自分の意図とは、異なるコントラストで写ってしまうという問題
≪イメージの問題を解決するカメラの機能≫
・色補正・・・ホワイトバランス、カメラ内臓のフィルター
・コントラスト補正・・・カメラ内臓の撮影モード、カメラ内臓のフィルター
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+レンズ
≪レンズの問題≫
アングル(広角~望遠までの画角)、近距離撮影、F値 etc.
≪レンズとカメラの関係≫
同じカメラ(カメラの機能)を使っても、どんなレンズと組み合わせるかによって効果が変わります。
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以上です。
いつも言うことですが、このようなことを全て暗記・実践する必要はありません!
逆に、上記のような≪問題≫が気にならないときは、カメラまかせの(プログラム)オート撮影で全く問題ありません。
それよりも、「撮りたい気持ち」を大切にしながら素直に、素早くシャッターを切ることの方がずっと重要です(^^)
ただ、上記のような≪問題≫を感じたときに、それを解決するためのカメラの機能を思い出してほしいと思います。
肝心なのは、各問題と、各解決方法を、ごっちゃにしないこと(※もちろんカメラの各機能は相互に関連していますし、機種によっても色々ありますが、私はこういう分類で理解することをお薦めします)。
そして、①~④の順番も大切です。
①から順に、カメラのより本質的な、より注意すべき、そして後から補正することが難しい機能ということになります。
つまり、なんといってもカメラで1番大切なのはピント☆
というわけで、これまでずっと、講座では最も基本的かつ重要な「フォーカスロック」を学習してきましたが、今期は、同じピントの問題の仲間である「絞り」について新たに学習しました。
あと残り②~④までありますが、、、
まぁ、焦らず1つ1つ、ゆっくり学んでいきましょう(^_-)/
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