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2008年3月 7日 (金)

ゴールデン・エイジ

Elizabeth_3

<公式サイト> http://www.elizabeth-goldenage.jp/

イギリス史上初の女性国王となり、賢政でイギリスを空前の黄金時代へと導いたエリザベス1世の物語。

イギリス王朝ものは、ちょうど日本の戦国もののように、イギリスで何度も繰り返し小説化・劇化・映画化され続けている。

なかでも、エリザベス1世の物語は、不遇の幼少時代から一発逆転を果たして天下を取ったという波乱万丈さ、カリスマ性たっぷりのキャラクター、絢爛豪華なコスチューム、そして富と名声では決して満たされない、年若い愛人への思慕_などなど、ドラマティックな要素がギュッと詰まっていて、近年ますます人気の高いモチーフの1つ。日本でいえば、豊臣秀吉の『太閤記』、あるいは、ウォルシンガム卿という山本勘助ばりの策士が暗躍する点で『風林火山』といったところだろうか_?

ただ、日本の「国獲り物語」と大きく異なるのは、戦の内容が宗教がらみの国際紛争であること、そして、大将が女性であり、しかも「女王というキャリア」を全うするために、幾多の恋を捨てて生涯独身で通したという点。つまり、結局シンデレラ・ストーリーで終わってしまう『ブリジット・ジョーンズの日記』や『セックス・アンド・ザ・シティ』より、ある意味(中世の歴史絵巻でありながら)現代女性のリアルな共感を呼ぶ物語ともいえる。

「強い女」という評判と自覚を背負いつつ、「可愛い女」の人生を羨やんで人知れず涙を流す女王の姿に、身に詰まされ、もらい泣きが止まらない観客女子は、きっと少なくはないはず。。。(^^;)

その共感の源は、何といっても女王を演じきったケイト・ブランシェットの演技力。この人、本当に巧いっ。なんと、次回作『アイム・ノット・ゼア』ではボブ・ディラン(!)に扮していて、これまた(まだラッシュを観ただけだけど)驚くほど雰囲気をつかんで自然に演じている。

もっとも、演技力も美貌も人気も備えた彼女だけれど、いわゆる「可愛げ」のあるタイプの女優さんではないので、可愛げのある若手・中堅の女優か、可愛げを超越したベテラン女優が受賞しやすいアカデミー主演女優賞は、まだ1度も受賞したことがない。でも、もし『ゴールデン・エイジ』の続編が作られ、エリザベス1世物語が完結したら、全作まとめて「ご褒美」的に受賞するんじゃないかな(『ロード・オブ・ザ・リング』みたいに)。

とにかく見応えたっぷりの『エリザベス・ゴールデン・エイジ』_ そうそう、見ている途中で「あっ!」と気がついたんだけど、『ノッティング・ヒルの恋人』でオトボケ役のスパイクを演じてイイ味だしてた俳優さんが、全く違う顔とキャラで登場し、ド肝を抜かれます。両作ご覧になる方は、そちらもお楽しみに♪

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コメント

ブランシェット、本当にすごいよね。毎回色素の薄さにびっくりするのは私だけかな・・・ ゴールデンエイジ、まだ見てないけど、見たくなりました。ちなみにプリムローズヒル近くのパブで犬と一緒にパイントを飲むスパイク?スパイキー?を目撃したことがあります・・・

投稿: イスファハン | 2008年3月 8日 (土) 11時44分

イスファハンさま


<プリムローズヒル近くのパブで犬と一緒にパイントを飲むスパイク?スパイキー?>

ほほぉ~
なんか良い感じに光景が目に浮かびますねぇ♪
キングスロードのニュース・エージェントで新聞買うヒュー・グラントを見たというのはイスファハンではなかったっけ?
私はロンドンでそんなハプニングには1度も遭遇しなかったなぁ...ちょっと期待してたんだけど(^^;)

ブランシェット、色素の薄さにもビックリだけど、自分と同い年と知ってのけぞりました。

投稿: ♪イスファハンさま | 2008年3月 9日 (日) 23時50分

ケイト・ブランシェットかぁ!
アイム・ノット・ゼアという映画が公開されることは知っていたんですが、まさかこの人がディランを演じるとは!!知らなかった!勉強不足でお恥ずかしい。。
この人の映画はこれまた恥ずかしながら未だに一本もちゃんと観たことがありません。
BONOがオーストラリアのコンサートで曲の途中に「ケイト・ブランシェット~」って叫んでいたのは知っていますが(笑)
アイム・ノット・ゼアは要チェックなので、そこで初めてお目にかかりそうです。

ちなみにスパイクは大好きです。

投稿: Nishi | 2008年3月11日 (火) 00時50分

私もゴールデン・エイジ見ました!
強さともろさの両面を演じきったケイト・ブランシェットに驚愕。
ぜひ続編を望みます…

しかしこの映画、背景も衣装も装飾も綺麗で、かつ役者が美味しすぎるし、字幕も読まなくちゃで
すんごく忙しかったでふ~(**)
私だけ??

投稿: みくにぃ | 2008年3月11日 (火) 13時29分

ニッシー

≪BONOがオーストラリアのコンサートで曲の途中に「ケイト・ブランシェット~」って叫んでいたのは知っていますが(笑)≫

なんともサービス精神旺盛なBONO(^^;)
でも、オーストラリア女優の中でも「ニコール・キッドマ~ン」じゃなくて「ケイト・ブランシェット~」と言うところがBONOらしいですね~やっぱり趣味が合うゎ(^^)b

≪アイム・ノット・ゼアは要チェックなので、そこで初めてお目にかかりそうです。≫

私も『アイム・ノット・ゼア』は要チェック♪
なんでも、6人の役者が各時代のボブ・ディランを演じ分けるそうで、ブランシェットはディランが「詩人」として最もアブラの乗り切った時代(いわゆる1番有名な「ボブ・ディラン」のイメージ)を演じるみたい。
これまで私は、ボブ・ディランが大好きなギター弾きの友達を通じてしかディランのことを知らなかったので、この映画を機に、もっと深く知るようになりたいと思ってます。

お互い観たら、また意見交換しましょ

投稿: ♪Nishiサマ | 2008年3月12日 (水) 00時25分

みくにぃサマ

OtochanもAkkoちゃんも『ゴールデン・エイジ』観たんですって_やはり人気なんですねぇ。

≪しかしこの映画、背景も衣装も装飾も綺麗で、かつ役者が美味しすぎるし、字幕も読まなくちゃで
すんごく忙しかったでふ~(**)
私だけ??≫

いえいえ、分かります(^^;)

しかし、あれだけの迫力と美しさを堪能するには映画館の大スクリーンとドルビーサウンドで鑑賞するに限りますね★
で、その後ディテールはDVDで_という感じ。

「ふぉとみっちゃん」は、近日公開のイギリス文芸もの『つぐない』にも興味津々です。


投稿: ♪みくにぃサマ | 2008年3月12日 (水) 00時39分

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