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2007年7月

2007年7月30日 (月)

Photographer's choise.4

2l_pro

【DATA】NikonD80+Nikkor50mmF1.4,スポット測光-0.3補正AE,Photoshop色加工

自分で1枚チョイスするとなると、どうしてもモノクロを選びたくなります。いえ、この場合デジタルで撮影しているので正確には、どうしても好きな写真をモノクロに変換して選びたくなる、ということになります。

「モノクロが好き。」という声は、けっこう多く聞かれますが、モノクロの魅力とは一体、何なのでしょう。

①そもそも『モノトーン』が持つ「カッコイイ」「オシャレ」というイメージ、②「現実にある色」を抜くことによって生じる超現実感(アートっぽい、とか、ロマンティックとかいうような感覚)、③文字通り「色あせる」ことがない普遍性、④光のグラデーションと物のフォルムだけで表現されることによる本質論的視点etc... そういった要素の全てが大なり小なりブレンドされて「モノクロって素敵。」という風味を醸し出しているのでしょう。

加えて私の場合、「写真というのは本来モノクロである。」という、ちょっとガンコオヤジ的発想が染み付いているのだと思います。といっても、写真に色は必要ないだとか、カラーは邪道だとか思っているわけでは、もちろん全然ありません!ただ、私が写真に興味を持った原点であり理想の頂点でもあるのがモノクロームの世界(写真・映画)なので、撮影した画像から色を削除してモノクロにするとき「画像を写真本来の姿に近づける」という感覚をおぼえたりするのです。とはいえ、全ての画像がモノクロ写真に適しているわけではありません。白から黒へのグラデーションがキレイに出ている画像、逆に、コントラストが極端に出ている画像、あるいは白黒映画のワンシーンのような_被写体の姿・形や表情だけで表現したいような雰囲気を持つ画像・・・そういった何らかの要素を含んでいないとモノクロは、ただ色をなくしただけの退屈な世界になってしまいます。モノクロ写真は「ふぉとみっちゃん」にとっても、ひたすら試行錯誤の繰り返しですが、そんな厳しさもまたモノクロの魅力といえるのかもしれませんね。

写真講座の生徒さんの中から「暗室やモノクロ写真についても学びたい」というような声があがり、それは私にとっても嬉しいことでした。近頃の相次ぐモノクロフィルムや暗室製品の価格高騰・製造停止のニュースを聞くにつけ、正直、いよいよモノクロ手焼き写真の終焉なのかぁ。。。と、いう気分にもなるけれど、暗室を持つ私達が、ここで頑張ってモノクロ手焼き写真の火を絶やさないようにしなければ_なんていうのは大げさですが、そんな新たな意欲を燃やしはじめている(^^)近頃の「ふぉとみっちゃん」です。

【ふぉとみっちゃん★りこめんず】

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2007年7月19日 (木)

宵々山

またフツフツと人生の閉塞感にさいまなれ気味の今日この頃_ 今年は祇園祭にも出かけないでおこうかな。。。と、思いかけているところへ「今年も一緒に行かない?」とのお誘いメールが。ほんに友というものはアリガタイ。

そこで今年は、フィルム一眼レフ(ボディ:Pentax LX,レンズ:Ricoh Rikenon 55mm F1.2)と、コンパクト・デジタルカメラ(Panasonic LUMIX1)2台を携えて、山鉾町をぶらぶら歩きながら気ままにスナップ撮影を楽しんでみました。

7月15日の宵々山。今年は3連休真ん中の日曜日に当たったことと、前日まで大雨だったせいで、例年にも増して混雑していた感じ。

St【LX】

Kitakannon2 LUMIX1】

山鉾町ごとの、男衆の粋な浴衣姿を眺めるのも、祇園祭の大いなる楽しみのひとつ♪_岩戸山にて。

Iwatoyama2 【LX】

日が沈み、灯が点りはじめる頃合の山鉾町は、ひときわ幻想的。

Kitakannon 【LUMIX1】

北観音山の上で奏される祗園囃子に、窓枠を取っ払った母屋の2階で聞き入る見物客。

Taiko 【LUMIX1】

Taiko2【LX】

千年の時を超えて、高層ビルと電線とネオンライトと共存する現代の長刀鉾。

Naginata 【LUMIX1】

並居る山鉾の中でも、最も壮麗かつ優美さを誇る月鉾。

Tsuki_1 【LUMIX1】

Tsuki2_1 【LX】

鉾の縁に行儀良く並んだお尻が、電線に止まったふくらすずめの群れのようで微笑ましい。

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2007年7月 2日 (月)

雨降りの気晴らし日記

写真講座の初日を終えて、まずはホッと、ひと安心。ロンドンでの日本語教師以来、久々に講壇に立ったせいで、2コマ終えた頃には喉がヒリヒリ。そこで教室近くのアイリッシュ・パブで喉を潤しながら_

Guinness

_持参した月刊Penに読み耽る。近ごろ、ステキな男子マガジンを薦めてくださるGUCCIセンセイのおかげで、色んな男子マガジンを読むようになりまして。Studio Voiceとか、Hugeとか、「1冊丸ごとブルース・ウェバー特集」なんて贅沢なことをやってのけるBRURUSとか_ 最近ではTITLEが面白かったなぁ。で、今月号のPenはアンリ・カルティエ=ブレッソン特集。そこでも紹介されていますが、今、東京では銀座ライカ店(http://www.leica-camera.co.jp/culture/galeries/gallery_tokyo/)と、東京国立近代美術館(http://www.momat.go.jp/Honkan/Henri_Cartier-Bresson/index.html)でブレッソンの展覧会が開催されてるんですよねぇ。ブレッソン展は何度も観てるとはいえ、やっぱり名作は「本物」(オリジナル・プリント)で何度でも観たい!まぁ、私はブレッソンが1番好きな写真家というわけでもない(ナマイキ!)ですが、なんといっても「ブレッソンを知らずしてモノクロ写真を語るなかれ」ですからネ。じつは私も開催中に江戸へ参るのをもくろんでたんだけど_どうも無理っぽい。

それにしても、こういう面白い特集を組むのは男子マガジンと決まっているのはナゼだろう。。。 いえ、女子マガジンが面白くないわけではないんです。「ふぉとみっちゃん」といえども美容や占いや結婚や“生活”といった、女子マガ特有のトピックにも興味あるしサ、一応。でも_なんていうか、女子マガジンって、チョコレート・パフェみたい。ぱっと見が華やかで可愛くて「美味しそう!」ってそそられて、最初の2クチ3クチは実際すごく楽しめるんだけど、途中から「あーなんか、もう、味わかった」って気分になってきて、惰性で最後まで食べきってしまうか、途中で残してしまうか_ という感じ。もちろん、そうじゃない雑誌もありますけど(花椿とかね)。 そこいくと、この手の男子マガジンは、例えるならガトー・ショコラ、かな。見た目は地味めだけど、素材へのこだわりが強く、中身がズシッとへヴィ。時間をかけて食べきれば、満腹感と満足感に充たされて、後々まで余韻が残る(「永久保存版」になる)_「ふぉとみっちゃん」的には、そんな感じがします。

Magazine

さて、今日は早朝から雨模様。

母親が、今度はヘルペスにかかってしまい、ここのところ、ちょっとバタバタしている。仕事にしろ家事しろ看病にしろ、フリーだから融通が効くっていうのと、フリーだから際限がないっていうのと、やっぱり両面あるんですねぇ(^^;) まったく、普段いかに自分がマイペースで生活させてもらっているかということが、こういうとき骨身に沁みて分かりますm(_ _)m  なぁんていいつつ、どんな状況であれマイペースというペースをきっちり厳守する「ふぉとみっちゃん」ではありますが。

室内で干せる分だけの洗濯を終え、濃い目に入れたヨークシャー・ティ+たっぷりミルクを注いだティカップ片手にリビングの安楽椅子に身を投げ出し、好きな音楽を大きな音で聴く_。これは、とりわけ雨の日に味わう「ふぉとみっちゃん」の至福の時間。別に晴れた日だって、いつだって好きな音楽を聴いているけれど、雨のカーテンに包まれて、完璧な静けさと平和が確保された環境の中、全身全霊で音楽に浸っていると、萎えかけた草花に恵みの雨が降り注いでいるような蘇生感を体感できる。

聴いていたのは、David Bowieの『HUNKY DORY』(1971)。

Hunky_1

デビッド・ボウイのアルバム第4作目。次の5作目が、あまりにも伝説的な『Ziggy Stardust』(1972)であるため、ジギーのせいでハンキーがかすみがちな気がしなくもないが、私はボウイ・アルバムの中で1番よく聴いている。なんていうか、私にとっては、ビートルズにおける『RUBBER SOUL 』のような位置づけ。つまり、「代表作」と呼ぶには、もっとギラギラ輝きを放つ強烈なアルバムが他に存在するけれど、収録曲の1つ1つが本当に愛おしく、アルバム全体としてのバランスや雰囲気が格別、自分の好みにピッタリ合って、とにかく、聴いるだけで、ひたすら心地いい。

従来なら、ひとしきり自分の感想を書いて終わるところなんですが、近ごろ、Nishiセンパイにyoutubeの世界へ引き込んでいただいてからというもの、この場で皆さんと音楽を共有する術を知ってしまいました(まぁ大方は、何を今さらって話なんでしょうけどネ)。で、「ふぉとみっちゃん」にとって選りすぐりの3曲をご紹介しますので、興味のある方は『ハンキー・ドリー』の世界を垣間見てみてください(^^)

♪Queen Bitch http://www.youtube.com/watch?v=7rk6zkC6DBU

露骨なタイトルとは裏腹に爽やかさすら漂う、アルバム1番の軽快なチューン。しかも、BBCのために収録されたという、当時25歳くらいのボウイの、なんと瑞々しいパフォーマンス!チマタの「オレって良い男だろ?」系ギターかき鳴らしミュージシャン(福山雅治とか)の源泉、ここにあり。

♪Life on Mars? http://www.youtube.com/watch?v=pMUveqCp8Ns

ハンキー・ドリー当時ではなく、敢えて80年代初頭の『Serious Moonlight Tour』(*『Let's Dance』(1983)のメガヒット凱旋ツアー)でのパフォーマンスを拾ってみました。私自身かつて、この映像で初めてこの曲に触れ「なんて美しいんでしょう★」と心打たれたのでした。 ドラッグ漬けのグラム・ロック時代から脱却し、ベルリンでのリハビリ時代を経て、80年代にメジャー蘇生したボウイの、壮大な音楽絵巻を見るような感動さえ覚える。ボウイの長年の相棒、カルロス・アルマーのギターも冴えてます。

因みに元々のハンキー・ドリー版はコチラ♡ http://www.youtube.com/watch?v=ueUOTImKp0k

♪Quicksand

1番好きな曲。

以前、トピック<君は僕の宝物>の中で、『“励まし系”の歌は好きじゃない』って話をしました。では、「ふぉとみっちゃん」は一体どんな歌に励まされるのかという答えが、例えば、この『Quicksand』

思考」というQuicksand(砂地獄)の底へ僕は沈んでいく

あらがう力さえ、僕にはもう、ない

己を信じるな 自分の信念ってやつに騙されるな

英知なんて 人生の最後にやっと得られるものさ  

なんて(*あくまで「ふぉとみっちゃん」の意訳です)、とびきり美しくカッコいいフレーズで語りかけられる方が、「自分を信じて頑張って!」とかいう歌より、ずっと洒落てるし、力が抜けて結果的に元気になれるけどな。実際、気が沈んだとき、「ふぉとみっちゃん」の頭の中では、この『Quicksand』が大音響で流れだすのです(^^)

この曲を初めて聴いたのは、イギリスに滞在していた当時、エマニュエル君がプレゼントしてくれた1本のビデオ_1997年にNYで開催されたデビッド・ボウイの50歳記念ライヴ_だった。そのライヴが素晴しくて、中でも、ボウイ・マニアを自認するTHE CUREのロバート・スミスと共演した『Quicksand』に、いたく感動。ところが、日本と欧州のビデオ規格が異なるせいで、帰国後は一度もビデオを観れずじまい…その映像を、なんと今回、youtubeで発見しちゃいました★(音質は悪いけど)

http://www.youtube.com/watch?v=5wbonT9EoXA

あ、雨が上がってきた・・・よっこらしょっと。

<ふぉとみっちゃん☆りこめんず>

▼【旅行写真講座】日曜教室 ☆平日参加が難しい方のために開催が決定しました

①7/8②7/22, 3:15-5:00pm, 場所は京都大丸向かいの恒和ビル8F(*エルメスの上), 受講料¥4,400(全2回・教材費込), 申込・問合せTEL:075-212-4728

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